以下の翻刻・現代語訳・語注・コメントは村井道明氏のご教示による。

翻刻
月ひとりすむ
ふるさとにはら
つゝみ
うつやきぬたを
打かへしつゝ
??
現代語訳
狸が腹鼓を打つあたりで、
月だけがひっそりと照らす古里では、
腹つづみを打つように、
砧を何度も打ち返しているのだろう。
語注
【狸のはら鼓】狸が腹を打つ音。
【うつかたに】打つあたりに。
【月ひとりすむ】月だけが澄んで見える。
【古郷】ふるさと。
【はらつゝみ】腹鼓と砧の音の掛詞。
【砧(きぬた)】布を打つ道具。
【打かへしつゝ】何度も打ち返して。
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『狂謌云禁集』(賀茂季鷹先生遺詠狂謌云禁集)所収。云禁=雲錦(季鷹雅号)。
『狂謌云禁集』所収内容
狸のはら鼓うつかたに
月ひとり すむ古郷に はらつゝみ うつやきぬたを 打かへしつゝ


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