書き物

亀田鵬斎 詩書 江閣

撮影:四国大学 / 分類:20230909-J95

翻刻

江閣誰相望 蒼茫海上秋
唯看帆影入 萬里有歸舟
鵬斎老人書時年七十二

訓読

江閣(こうかく) 誰か相い望む。
蒼茫(そうぼう)たり 海上の秋。
ただ看る 帆影(はんえい)の入るを。
万里(ばんり) 帰舟(きしゅう)有り。

現代語訳

高殿にのぼって、いったい誰を待ち望んでいるのだろう。
青々とした海の上には秋の気配が広がっている。
ただ帆かげが入ってくるのを見つめるばかりで、はるか遠くから帰ってくる舟がある。

語注

【江閣】川辺の高殿。
【相望】たがいに望む、眺める。
【海上秋】海の上に秋の気配。
【帆影】舟の帆の姿。
【歸舟】帰ってくる舟。

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「題画山水」と題し、服部南郭『南郭先生文集』所収。

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