
翻刻
江閣誰相望 蒼茫海上秋
唯看帆影入 萬里有歸舟
鵬斎老人書時年七十二
訓読
江閣(こうかく) 誰か相い望む。
蒼茫(そうぼう)たり 海上の秋。
ただ看る 帆影(はんえい)の入るを。
万里(ばんり) 帰舟(きしゅう)有り。
現代語訳
高殿にのぼって、いったい誰を待ち望んでいるのだろう。
青々とした海の上には秋の気配が広がっている。
ただ帆かげが入ってくるのを見つめるばかりで、はるか遠くから帰ってくる舟がある。
語注
【江閣】川辺の高殿。
【相望】たがいに望む、眺める。
【海上秋】海の上に秋の気配。
【帆影】舟の帆の姿。
【歸舟】帰ってくる舟。
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「題画山水」と題し、服部南郭『南郭先生文集』所収。


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