書き物

沢田東江 七言二句

紙本縦一一二×横二八・五㎝
以下の翻刻・訓読・語注・コメントは村井道明氏のご教示による。

撮影:四国大学 / 分類:20230909-J66

南川粳稻花侵縣
西嶺雲霞色満堂
東江源鱗

訓読

南川の粳稲 花 縣(けん)を侵(おか)し、
西嶺の雲霞 色 堂に満つ。

語注

【南川】南の川べり。
【粳稲】こうとう。うるち米の稲。
【花侵県】稲の花が県城の中まで入り込んで咲き乱れている。
【西嶺】西の山々。
【雲霞】うんか。雲とかすみ。
【色満堂】(雲とかすみの)めでたい色が役所の中に満ちわたっている。綦毋潜(きぶせん)の善政をたたえている。

コメント

李頎「寄綦毋三」(綦毋三に寄す)
新加大邑綬仍黃 近與單車去洛陽
顧眄一過丞相府 風流三接令公香
南川粳稻花侵縣 西嶺雲霞色満堂
共道進賢蒙上賞 看君幾歲作臺郎
李頎(り き)。中国・唐の詩人。趙州(河北省趙県)の人。
【綦毋三】きぶさん。綦毋潜のこと。三は排行。

メモ

*東江源鱗 沢田東江 享保十七年1732~寛政八年1796 江戸時代の書家・漢学者・儒学者。洒落本の戯作者。氏は源、諱は鱗。(wiki)

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