紙本縦□□□×横□□㎝
以下の翻刻・訓読・現代語訳・コメントは村井道明氏のご教示による。

可以助廉惟怒可以成徳
橘之豹
訓読
惟儉は以て廉を助くるべく、惟恕は以て徳を成すべし。
現代語訳
ただ倹約によってこそ清廉さを助けることができ、ただ思いやりによってこそ徳を成し遂げることができる。
コメント
次の句の形が少し崩れて混ざったものと考えられる。
惟儉可以助廉 惟恕可以成徳
范純仁(はん じゅんじん、北宋の政治家)が自らの家訓として述べた句。『宋史』巻三三三「范純仁列傳」所収。
遺墨は「恕」を「怒」に書き違えたものか。「恕」の字義は、おもいやり。ゆるす、仁をほどこす。「怒」の字義は、いかり、おこる、いきどおる。また、上部二字が破損欠落したものか。
山脇遯斎(やまわき とんさい。)。医家。姓は橘。名は豹。字は子班、又は道梨。号は東海、又は遯斎。医名は元沖。俗称は山脇道作。京都の人。禁裡の医官山脇東門の子。東堀川中立売に開業。天保五年四月二〇日没、年七八。真宗院に葬る。『平安人物志』より。


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