紙本扇面
以下の翻刻・訓読・現代語訳は村井道明氏のご教示による。

密樹礙斜陽 夾渓嵐翠冷
馬過橋背來 忽見鞭絲影
題畫 山陽外史
訓読
密樹は斜陽を礙(さまた)げ、
渓を夾みて 嵐翠(らんすい)冷やかなり。
馬 橋を過ぎて 背(はい)より来たり、
忽(たちま)ち見る 鞭絲(べんし)の影。
畫に題す。山陽外史。
現代語訳
茂った木立が西日にさえぎりをつくっている。渓谷の両側から、霧を帯びた青々とした山の気配が迫り、ひんやりとした空気がただよっている。
馬に乗って橋を渡りきって、ふと後ろを振り返ると。今しがた振った細いむちの影が、さっと視界に現れて消えていくのが見えた。


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