扇面・団扇

頼 山陽(山陽外史)「題畫」五言絶句

紙本扇面
以下の翻刻・訓読・現代語訳は村井道明氏のご教示による。

撮影:四国大学 / 分類:手鑑1-51-1

密樹礙斜陽 夾渓嵐翠冷
馬過橋背來 忽見鞭絲影
題畫 山陽外史

訓読

密樹は斜陽を礙(さまた)げ、
渓を夾みて 嵐翠(らんすい)冷やかなり。
馬 橋を過ぎて 背(はい)より来たり、
忽(たちま)ち見る 鞭絲(べんし)の影。
畫に題す。山陽外史。

現代語訳

茂った木立が西日にさえぎりをつくっている。渓谷の両側から、霧を帯びた青々とした山の気配が迫り、ひんやりとした空気がただよっている。
馬に乗って橋を渡りきって、ふと後ろを振り返ると。今しがた振った細いむちの影が、さっと視界に現れて消えていくのが見えた。

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