紙本扇面
以下の翻刻・訓読・現代語訳・語注は村井道明氏のご教示による。

丹山舟頭雲 探水緑春仙
山水有清氣 吸嘘可引年
五山
訓読
丹山 舟頭に雲あり。
水を探れば 緑にして春の仙。
山水に 清氣有り。
吸い嘘けば 年を引くべし。
現代語訳
赤みを帯びた山に、舟の舳先のあたりまで雲がたなびいている。
川の流れをたどって奥へ進めば、あたり一面は緑に包まれ、春の仙人郷のようだ。
この山と水には清らかな気配が満ちている。ここで息を吸ったり吐いたりしていれば、まるで寿命さえ伸びるかのようだ。
語注
【丹山】赤い岩肌の山。また、仙境性のある霊山。
【舟頭】舟の舳先、または舟の先頭あたり。
【春仙】春の気に満ちた仙的世界・存在。
【山水有清氣】山水に満ちる清らかな気。
【吸嘘可引年】それを吸い吐きすれば寿命が延びる。


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