短冊

狂歌短冊 山鳥・昌三・花人・千則・巌・千鳥・琴足・文敉・影住

撮影:四国大学 / 分類:右から順に20230909-J181、J182、J183、J184、J185、J186、J187、J188、J189、J190

 花
はな守に一枝得んと侘つゝも
七重のひさを折る八重桜     山鳥

真白にそ梢につもる色ありて
ミゆきふりにしみよしのゝ花   昌三

 花
はなのもとかへろといはぬはつなれや
茶やの玉子もゆてゝこそうれ   花人

 月
ひな歌のあらすはなにとよミなまし
かほちや畑の秋の夜の月     千則

 花
盛には透間も見えて木の本も
しはしハ花の雪くれの空     巌

 花
吉野山いまを盛とさきくさ(せ?)の
ミつ葉四つ葉も花にかくれて   巌

 花
した臥を茲手(?)もせんと咲花の
宿しるしとも見つる短冊     千鳥

家桜下臥に宿かりぬれと
ものたに言ぬはなのあしらひ   琴足

 花
胡蝶とも心化しけむ魂と
花にと?りて?ふ木のもと    文敉

山の端の雪と見る間も遠かたは
かすミにきゆる花の白妙     影住

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